~社員Kさんの投稿~
近日、取り壊しになるという建物
強烈な西日にあらがってきただろう
色あせた外壁。
「いろんなドラマがあったんだろうなぁ」
ふと、見上げたとき、
歯の欠けたブラインドから覗く、鋭い視線と目が合ったような気がした…。
昭和の大スター、石原裕次郎か?…。
いや、西部警察の大門か?
そっとドアを開けてみる…。

(現代語訳)
「踏み抜き 注意!」
「月間目標 目指せ 4万キロ!」
恐るおそる、そっと足をくりだすも、やけに、ミシッミシッと響く…。
昭和の音色を醸しだす、音響効果抜群の、階段…。
2階が事務所か…。
数多くの決闘の跡か?、不気味なシミがこびり付いた、天井…。
「昭和の映画 そのものやっ!。」
そんなドラマの詰まった箱も
取り壊される…。
「おしいっ!」
いっそのこと海外のように、爆破による一瞬の解体でもしてくれないか…。
「と、殿ッ! 、どうかご再考を!」
「ええい!爆破じゃ!爆破せよっ!」
「む、無念〜。」

「キラッ!」
長い間、物思いにふけってしまった…
やはり、先ほどの視線は、社長のものだったか。早く帰れの合図か。
「合図は早めに 岡山県 四六四九」
もう一度、ふりかえる…。

「お疲れ様、昭和レガシー」
近日、爆破予定。

「すでに覚悟はできておりマスるぅ」
あとがき
渓流釣りも残すところ、あとひと月。
丸々と太った秋のアマゴの引きは
強烈で、一度味わうと、また来シーズンも谷へ惹き寄せられてしまいます。
残り数回の釣行ですが、もう少しだけ
いい「ひき」を味わいたい、さらに
その谷の ぬし を釣り上げたいと
思っています。
社屋の話ですが、「旧」に関しては、
もう、名残りはありません。
新社屋においての関心事といえば、
1番にトイレを使うということ
だけです。前日前夜からの行列、
想像するだけでワクワクします。
季節のかわり目、ご自愛ください。




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